
アメリカ合衆国B2ビザ申請完全ガイド
行政書士法人塩永事務所
はじめに
アメリカ合衆国への観光・親族訪問を目的とした渡航には、B2観光ビザの取得が必要です(ビザ免除プログラム対象者を除く)。行政書士法人塩永事務所では、複雑なアメリカビザ申請手続きをサポートし、お客様の確実な渡米実現をお手伝いいたします。
B2ビザの基本概要
B2ビザとは
B2ビザは、アメリカ合衆国への一時的な観光・娯楽目的での入国を許可する非移民ビザです。商用目的のB1ビザと区別され、主に個人的な目的での渡米に使用されます。
主な利用目的
観光・レジャー
- 観光地巡り
- 国立公園訪問
- エンターテイメント鑑賞
- スポーツ観戦
親族・友人訪問
- 家族や友人との面会
- 結婚式・葬儀への参加
- 同窓会への参加
医療目的
- 治療や健康診断
- 医療相談
- リハビリテーション
その他の合法的活動
- 短期間の語学研修(単位取得を伴わない)
- アマチュアスポーツ大会への参加
- 音楽・芸術コンテストへの参加
ビザ免除プログラム(VWP)との違い
ビザ免除プログラム(ESTA)
日本はビザ免除プログラム対象国のため、多くの日本人は観光目的での90日以内の滞在であればESTAでの渡米が可能です。
ESTAの条件
- 滞在期間90日以内
- 観光・商用目的
- 往復航空券の所持
- 機械読取式パスポートの所持
B2ビザが必要な場合
以下の場合はB2ビザの申請が必要です:
- 長期滞在: 90日を超える滞在予定
- 過去の問題: ESTA申請で承認されなかった場合
- 特別な事情: 複雑な渡航歴や犯罪歴がある場合
- 医療目的: 長期治療が必要な場合
- その他: 領事館が必要と判断した場合
申請要件と資格
基本要件
申請人の要件
- 一時的な滞在目的であること
- アメリカ国外に居住地を維持していること
- 十分な資金を有していること
- 滞在期間終了後に帰国する意思があること
重要な審査ポイント
移民意思の否定
- アメリカに永住する意思がないことの証明
- 本国との強い結びつきの立証
- 帰国義務の明確化
経済的能力
- 滞在費用の支弁能力
- 帰国後の生活基盤の安定性
- 経済的自立性の証明
申請プロセス
1. DS-160フォームの作成
オンライン申請書
- アメリカ国務省公式サイトでの作成
- 英語での詳細な個人情報入力
- デジタル写真のアップロード
- 確認ページの印刷
記入時の注意点
- すべての質問に正確に回答
- 過去の渡航歴の詳細記載
- 職歴・学歴の正確な記入
- 犯罪歴がある場合は必ず申告
2. 面接予約の取得
申請料金の支払い
- ビザ申請料:$185(2024年現在)
- 支払い後に面接予約が可能
面接予約
- 在日米国大使館・領事館での予約
- 繁忙期は数ヶ月待ちの場合あり
- 緊急時は追加料金で優先予約可能
3. 必要書類の準備
基本書類
- DS-160確認ページ
- パスポート(有効期限6ヶ月以上)
- 面接予約確認書
- 証明写真(5cm×5cm、6ヶ月以内撮影)
補強書類
- 英文残高証明書
- 英文在職証明書
- 英文給与証明書
- 不動産登記簿謄本
- 家族関係証明書
- 旅行計画書
- ホテル予約確認書
- 航空券予約確認書
4. 面接
面接当日の流れ
- セキュリティチェック
- 書類提出
- 指紋採取
- 領事官との面接
面接での質問例
- 渡米目的
- 滞在期間
- 宿泊先
- 職業・収入
- 家族構成
- 過去の海外渡航歴
面接対策
準備すべき質問への回答
基本的な質問
- “What is the purpose of your trip?”(渡米目的)
- “How long will you stay?”(滞在期間)
- “Where will you stay?”(宿泊先)
- “What is your job?”(職業)
- “How much do you earn?”(収入)
詳細な質問
- “Who will pay for your trip?”(旅費負担者)
- “Do you have family in the US?”(米国内の親族)
- “Have you been to the US before?”(過去の渡米歴)
- “What will you do after you return?”(帰国後の予定)
面接成功のポイント
準備
- 質問への回答を事前に準備
- 英語での回答練習
- 関連書類の内容把握
面接時の態度
- 自信を持って回答
- 簡潔で明確な返答
- 正直な回答(虚偽は厳禁)
- 落ち着いた態度
よくある拒否理由と対策
主な拒否理由
INA 214(b) – 移民意思の疑い
- 最も一般的な拒否理由
- アメリカに留まる意思があると判断
- 本国との結びつきが弱いと判断
経済的能力不足
- 滞在費用の支弁能力不足
- 収入と滞在計画の不整合
- 資金源の不明確さ
書類不備・虚偽申告
- 必要書類の不足
- 申請書の記載ミス
- 面接での虚偽回答
対策方法
移民意思の否定
- 安定した職業の証明
- 不動産等の資産証明
- 家族との結びつき証明
- 明確な帰国予定の提示
経済力の立証
- 十分な預金残高証明
- 安定した収入証明
- 詳細な旅行計画と予算
- スポンサーがいる場合の証明
書類の完璧な準備
- 必要書類のダブルチェック
- 翻訳文書の正確性確認
- 申請書の一貫性確保
特殊なケース
医療目的でのB2ビザ
追加必要書類
- 医師からの診断書・治療計画
- 受け入れ病院からの受入れ証明
- 治療費支払い能力証明
- 付き添い者の証明(必要に応じて)
長期滞在(6ヶ月超)
審査の厳格化
- より詳細な滞在理由の説明
- 長期滞在を支える経済力証明
- 定期的な帰国予定の説明
未成年者の申請
追加考慮事項
- 両親の同意書
- 後見人の証明
- 教育機関の証明
- 単独渡航の場合の詳細説明
当事務所のサポートサービス
申請前コンサルティング
個別状況分析
- 申請人の背景詳細ヒアリング
- ビザ取得可能性の診断
- 最適な申請戦略の策定
- リスク要因の特定と対策
書類準備サポート
- DS-160フォーム作成支援
- 必要書類リストの作成
- 英文書類の翻訳・作成
- 補強書類の選定・準備
面接対策
模擬面接
- 予想質問への回答練習
- 英語での面接練習
- 態度・マナー指導
- 緊張緩和のアドバイス
当日サポート
- 面接前の最終確認
- 緊急時の連絡対応
- 結果についての説明
拒否後の対応
拒否理由分析
- 拒否理由の詳細分析
- 改善点の特定
- 再申請の可能性検討
再申請サポート
- 新たな申請戦略の策定
- 追加書類の準備
- 申請タイミングの調整
料金体系
基本サービス
DS-160作成サポート
- 料金:80,000円~
書類作成・翻訳
- 料金:50,000円~
面接対策
- 料金:60,000円
総合サポート(申請から面接まで)
- 料金:150,000円~200,000円
追加サービス
緊急対応
- 通常料金 + 50%
拒否後再申請
- 初回料金の70%
複雑案件
- 別途お見積り
※すべて税別価格です。
よくあるご質問
Q: B2ビザの有効期間はどのくらいですか?
A: 通常10年間有効のマルチプルエントリービザが発給されます。ただし、1回の滞在期間は入国時に決定され、通常6ヶ月以内です。
Q: ビザがあれば必ず入国できますか?
A: ビザは入国申請の権利を与えるものであり、実際の入国許可は入国審査官が決定します。ビザがあっても入国を拒否される場合があります。
Q: 面接で英語が話せないと不利ですか?
A: 基本的な英語でのコミュニケーションが期待されますが、通訳の利用も可能です。ただし、自分で回答できる程度の英語力があることが望ましいです。
Q: 一度拒否されると再申請は難しいですか?
A: 拒否理由を適切に分析し、改善することで再申請は可能です。ただし、同じ理由での再申請は避け、状況の変化や追加証拠の準備が重要です。
まとめ
アメリカB2ビザの申請は、単なる書類準備だけでなく、面接での印象も重要な要素となります。移民意思の否定と経済的能力の証明が鍵となるため、個々の状況に応じた戦略的な準備が必要です。
行政書士法人塩永事務所では、豊富な経験と専門知識を活かし、お客様の夢のアメリカ旅行を実現するため、包括的なサポートを提供いたします。
お問い合わせ
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