
「経営改善計画」とは、一言で言えば**「会社の健康状態を可視化し、安定した収益を生み出すためのロードマップ」**です。
単に「頑張って売上を上げます」という決意表明ではなく、客観的なデータに基づき、金融機関や利害関係者に対して「この計画を実行すれば、確実に借入金を返済し、事業を継続できる」と証明するための公的な書類となります。
認定経営革新等支援機関である当事務所が支援する「経営改善計画」の主な構成要素と、策定のプロセスを詳しく解説します。
経営改善計画に盛り込む「4つの柱」
計画書は主に以下の4つのセクションで構成されます。これらを緻密に作り込むことで、金融機関からの信頼を得ることができます。
1. 自社の現状分析(ビジネスモデル俯瞰図)
「なぜ今、経営が苦しいのか」という原因を特定します。外部環境(市場の動き、競合)と内部環境(自社の強み・弱み)を整理し、現在の収益構造を明らかにします。
2. 改善施策の具体案(アクションプラン)
現状分析で見えた課題に対し、具体的にどう動くかを決めます。
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売上向上策: 新規顧客の開拓、客単価のアップ、不採算部門の撤退など。
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コスト削減策: 固定費の見直し、原材料費の抑制、オペレーションの効率化など。
3. 数値計画(プロフォーマ財務諸表)
アクションプランを実行した結果、収益がどう改善するかを数値で示します。
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損益計算書(P/L)の予測: 5年〜10年程度の利益予測。
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資金繰り表: 毎月の現金の出入りを確認し、ショートしないことを証明。
4. 返済計画(弁済スキーム)
改善によって生み出された利益から、どのように借入金を返済していくかのスケジュールです。金融機関にとって最も関心の高い部分であり、ここが現実的である必要があります。
計画策定から実行までの流れ
認定支援機関(塩永事務所)が介入する場合、以下のステップで進みます。
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現状把握(プレ・ヒアリング): 決算書や試算表をお預かりし、経営者様からじっくりお話を伺います。
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経営改善計画の策定: 当事務所が主体となり、具体的かつ実効性の高い計画案を作成します。
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金融機関との調整(バンクミーティング): 作成した計画案をメインバンクなどの各金融機関へ提示し、返済条件の変更(リスケジュール)や追加融資の同意を取り付けます。
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モニタリング(伴走支援): 計画スタート後、3年程度は定期的に進捗をチェックします。計画とズレが生じた場合は、迅速に修正案を検討します。
なぜ「認定支援機関」と一緒に作る必要があるのか?
経営改善計画は、経営者様ご自身だけで作成することも不可能ではありませんが、認定支援機関を通すことで以下の大きなメリットがあります。
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「4040事業」による費用補助: 専門家への謝礼の3分の2(最大300万円)を国が補助するため、手元の資金を圧迫せずに着手できます。
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客観性と妥当性の担保: 第三者である専門家が作成に関与することで、金融機関は「この計画は実現可能性がある」と判断しやすくなります。
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経営者の孤独を解消: 数字の管理や銀行交渉という精神的負担の大きい業務をプロに任せることで、経営者様は「本業(売上を上げること)」に集中できます。
行政書士法人塩永事務所は、熊本の経営者の皆様が再び前を向いて事業に取り組めるよう、実務と数字の両面から誠心誠意サポートいたします。
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