
アメリカビザとは?種類や取得の流れを専門家が詳しく解説
長期の観光、就労、留学など、特定の目的でアメリカへ渡航する際には「ビザ(査証)」の取得が不可欠です。しかし、アメリカのビザ制度は世界でも有数の複雑さを誇り、「どのカテゴリーを選べばよいのか」「手続きの注意点は何か」と不安を感じる方も少なくありません。
本記事では、数多くのビザ申請をサポートしてきた行政書士法人塩永事務所が、アメリカビザの基礎知識から具体的な申請フローまで、実務の視点を交えて分かりやすく解説します。
アメリカ渡航におけるビザの役割
ビザ(査証)とは、渡航先国(アメリカ合衆国)の政府が、外国人に対して「その人物が特定の目的で入国・滞在する資格がある」と事前に判断した際に発行する渡航文書です。
よくパスポートと混同されますが、以下の違いがあります。
パスポート(旅券): 日本政府が発行する「国籍および身分を証明する文書」
ビザ(査証): アメリカ政府が発行する「入国資格を示す文書」
日本人が観光または短期商用目的で90日以内の滞在をする場合は「ESTA(エスタ)」を利用したビザ免除プログラムが利用可能ですが、それ以外の目的(就労、長期留学、移住など)では、必ず事前に適切なビザを取得しなければなりません。
アメリカビザの3つの大きな区分
アメリカのビザは、滞在の目的や性質に応じて大きく3つのカテゴリーに分類されます。
1. 移民ビザ(永住権・グリーンカード)
アメリカに移住・永住することを目的としたビザです。主に「家族呼び寄せ」や「雇用ベース(卓越した能力を持つ専門家など)」に基づいて発給されます。まずは米国市民権・移民局(USCIS)への請願書(Petition)の承認が必要となり、審査基準は非常に厳格です。
2. 非移民ビザ(一時滞在)
観光、商用、就労、留学など、一定の期間アメリカに滞在し、目的を果たした後は帰国することを前提としたビザです。
主な例: 企業内転勤(Lビザ)、専門職の就労(H-1Bビザ)、大学・語学学校への留学(F-1ビザ)など
特徴: カテゴリー(AからRまで)が非常に多岐にわたり、自身の目的に合致しないビザを申請すると却下の原因となります。
3. フィアンセビザ(K-1ビザ)
アメリカ市民と結婚し、その後アメリカへ移住することを目的とした特殊なビザです。厳密には非移民ビザに分類されますが、移民への意図が前提となる点で独特の性質を持ちます。
条件: 双方が法的婚姻が可能であること、過去2年間に直接対面していること(例外規定あり)など
注意点: 入国後90日以内に結婚し、速やかに永住権(グリーンカード)へのステータス調整手続きを行う必要があります。
非移民ビザ申請の具体的な流れ
ビジネスや留学で最も利用される「非移民ビザ」取得の標準的なプロセスを解説します。
STEP 1:最適なビザカテゴリーの選定
まずは「どのビザが自分に必要か」を正確に判断します。例えば、一口に就労と言っても「Eビザ(貿易・投資駐在員)」「Lビザ(企業内転勤者)」「H-1Bビザ(専門職)」など様々です。ここで誤った選択をすると、多大な時間と費用が浪費されるため、専門家への相談が最も推奨されるフェーズです。
STEP 2:DS-160オンライン申請書の作成
非移民ビザ申請の要となるのが、オンライン申請書「DS-160」です。
全編英語での入力: すべての質問に英語で正確に回答する必要があります。
セッション管理に注意: 20分間操作がないとタイムアウトされるため、こまめな保存と申請ID(Application ID)の記録が必須です。
写真データのアップロード: 米国国務省の規定(5cm×5cm、背景白、最近6ヶ月以内撮影、眼鏡不可等)を厳格に満たしたデジタル写真を準備します。
STEP 3:申請料金の支払いと面接予約
米国ビザ申請ウェブサイトにてプロファイルを作成し、ビザ申請料金(MRV Fee)を支払います。その後、大使館・領事館での面接予約を行います。
【実務のアドバイス】 面接の枠は常に混み合っており、特に春先や夏休み前は予約が取りづらくなります。渡米予定の3ヶ月〜4ヶ月前には準備を開始するのが理想的です。
STEP 4:必要書類の準備
面接当日に持参する書類を揃えます。以下の基本書類に加え、ビザの種類に応じた追加書類(請願書承認通知、財政証明書、雇用契約書等)が必要です。
- パスポート(米国滞在予定期間を超えて6ヶ月以上の有効期間があることが推奨される)
- 過去10年間に発行された古いパスポート(ある場合)
- DS-160確認ページ(バーコードが鮮明に印刷されたもの)
- 面接予約確認書
- 証明写真1枚(DS-160にアップロードしたものと同じ規格の現物)
STEP 5:米国大使館・領事館での面接
東京、大阪、札幌、福岡、那覇のいずれかの公館で面接を受けます。
セキュリティ: 大使館内への電子機器(携帯電話、ノートPC等)の持ち込みは厳しく制限されています。事前に最新の持ち込み禁止物リストを確認しましょう。
審査: 領事官から渡米目的、滞在計画、帰国意思、経済的能力について質問されます。虚偽の回答は将来的な入国拒否を招く恐れがあるため、誠実に回答することが求められます。
STEP 6:ビザの受領
面接で承認されると、通常数日から2週間程度でビザが貼付されたパスポートが返却されます。受領方法は郵送または指定の配送センターでの受け取りから選択できます。
まとめ:確実なビザ取得のために
アメリカビザの申請は、書類の不備や説明不足が「申請却下(Refusal)」に直結する非常にデリケートな手続きです。一度却下されると、その記録が残り、その後の再申請やESTAの利用にも影響を及ぼす可能性があります。
塩永事務所からのメッセージ
「ビザは取得できて当たり前」ではありません。だからこそ、豊富な実績を誇る当事務所がお力になります。
行政書士法人塩永事務所では、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適なビザ戦略を立案し、DS-160作成から面接対策までフルサポートいたします。アメリカビザ取得でお悩みの方は、まずは私たちの無料相談をご利用ください。 096-385-9002
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