
熊本市における風営法許可申請サポート
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律について
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)は、風俗営業の適正な運営により善良の風俗と清浄な風俗環境の保持を図るとともに、少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止することを目的とした法律です。
風俗営業を行う場合は、営業所の所在地を管轄する公安委員会の許可を受けなければなりません。この許可制度により、法令を遵守する事業者を認定し、社会の秩序維持を図っています。
風営法許可が必要な営業の種類
風営法では、営業の形態により以下のように分類されています:
1号営業(接待飲食等営業)
- キャバレー:ダンスホールを設け、客にダンスをさせ、飲食物を提供する営業
- 料理店:客の接待をして飲食物を提供する営業
- 社交飲食店(スナック等):客の接待をして飲食物を提供する営業
2号営業(遊技場営業等)
- 低照度飲食店営業:客席の照度を10ルクス以下として飲食物を提供する営業
- 区画席飲食店営業:他から見通すことが困難な客席で飲食物を提供する営業
3号営業(ゲームセンター等)
- ゲーム機設置店営業:客に遊技をさせる営業
4号営業(ダンス等営業)
- ダンスホール営業
- ダンス教授所営業
5号営業(性風俗営業)
- ストリップ劇場
- のぞき劇場
- 個室付浴場業
熊本市における風営法許可申請の要件
人的要件
- 営業者の要件:18歳以上で、法定の欠格事由に該当しないこと
- 管理者の設置:営業所ごとに管理者を選任すること
- 管理者の要件:18歳以上で、管理者講習を受講していること
構造・設備要件
営業の種類により異なりますが、主な要件は以下のとおりです:
1号営業(接待飲食等営業)の場合
- 客室の床面積:9.5㎡以上
- 客席の照明:20ルクス以上
- 騒音・振動基準の遵守
- 見通しを妨げる設備の制限
2号営業の場合
- 低照度営業:客席照明10ルクス以下、客室床面積38㎡以上
- 区画席営業:個別区画の設置、客室床面積33㎡以上
場所的要件
以下の施設から一定の距離を保つ必要があります:
- 学校、図書館、児童福祉施設:200m以上
- 病院、診療所:100m以上
- 住居集合地域:100m以上(地域により異なる)
申請に必要な書類
基本書類
- 風俗営業許可申請書
- 住民票の写し(営業者・管理者)
- 身分証明書(営業者・管理者)
- 登記されていないことの証明書(営業者・管理者)
- 管理者講習受講証明書
営業所関連書類
- 営業所の図面(平面図・立面図・求積図・照明図等)
- 営業所周辺の見取図
- 使用承諾書又は賃貸借契約書
- 営業所の写真
法人の場合の追加書類
- 定款又は寄附行為及びその登記事項証明書
- 役員の住民票・身分証明書・登記されていないことの証明書
熊本市における申請手続きの流れ
1. 事前相談
- 営業形態の確認
- 構造・設備要件の確認
- 場所的要件の確認
2. 必要書類の準備
- 各種証明書の取得
- 図面の作成
- 申請書の作成
3. 申請書類の提出
- 提出先:熊本県公安委員会(熊本県警察本部生活安全部生活環境課又は所轄警察署)
- 手数料:24,000円(熊本県収入証紙)
4. 審査
- 標準処理期間:55日以内
- 書類審査及び実地調査
- 必要に応じて追加資料の提出要求
5. 許可証の交付
- 許可通知書の受領
- 標識の掲示義務
- 営業開始
申請時の重要な注意点
図面作成における注意事項
- 正確な寸法の記載
- 構造・設備基準に適合する設計
- 照明設備の詳細な記載
- 音響設備の位置と仕様
管理者について
- 営業開始前に管理者講習の受講が必要
- 管理者は営業所に常駐する必要
- 管理者の変更時は届出が必要
営業開始後の義務
- 標識の掲示
- 帳簿の備付け・保存
- 18歳未満の者の立入禁止
- 営業時間の遵守(原則午前0時まで)
よくある質問
Q1. 許可申請から許可取得までの期間は?
A1. 熊本県では標準処理期間を55日以内と定めています。書類に不備がある場合や追加資料が必要な場合は、さらに期間を要することがあります。
Q2. 管理者講習はいつ受講すれば良いか?
A2. 営業開始前までに受講が必要です。熊本県では年数回開催されており、事前予約が必要です。
Q3. 許可取得後に変更が生じた場合は?
A3. 営業所の構造設備、営業者、管理者等に変更が生じた場合は、変更承認申請又は変更届出書の提出が必要です。
Q4. 深夜営業を行いたい場合は?
A4. 風営法許可に加えて、深夜における酒類提供飲食店営業の届出が必要になる場合があります。
行政書士によるサポートの重要性
専門知識の必要性
風営法は複雑な法律であり、営業形態の判定から必要な手続きまで、専門的な知識が求められます。適切な判断を行うためには、法律の正確な理解が不可欠です。
書類作成の複雑性
風営法許可申請では、多数の書類が必要であり、図面作成においても専門的な知識が求められます。書類の不備は審査の遅延を招くため、正確な作成が重要です。
継続的なサポート
許可取得後も、変更手続きや更新手続きが必要な場合があります。継続的な法令遵守のためのアドバイスも重要なサポート内容です。
行政書士サービスの内容
事前コンサルティング
- 営業形態の適法性確認
- 必要な許可・届出の特定
- 構造・設備要件の確認
申請書類の作成・提出代行
- 各種申請書の作成
- 必要な図面の作成サポート
- 申請書類の提出代行
アフターフォロー
- 行政からの照会への対応
- 変更手続きのサポート
- 継続的な法令遵守のアドバイス
信頼できる行政書士の選び方
確認すべきポイント
- 風営法の専門知識:風営法に特化した経験と実績
- 地域特性の理解:熊本市・熊本県の条例や運用の理解
- 実績と評判:過去の申請実績と顧客の評価
- 料金の透明性:明確な料金体系と見積もり
- アフターフォロー体制:許可取得後のサポート体制
初回相談での確認事項
- 具体的な手続きの流れ
- 必要な期間と費用
- 成功の見込み
- アフターフォローの内容
まとめ
風営法許可の取得は、適正な営業を行うために必要不可欠な手続きです。複雑な法律要件と詳細な書類作成が求められるため、専門家のサポートを受けることで、確実かつ効率的な許可取得が可能になります。
熊本市で風営法許可の取得をお考えの事業者様は、風営法に精通した行政書士に相談されることをお勧めいたします。適切な専門家のサポートにより、安心して事業を開始し、継続的な法令遵守体制を構築することができます。
