短期滞在ビザ取得手続きの完全ガイド
行政書士法人塩永事務所（熊本）による実務解説
はじめに
短期滞在ビザは、外国人が観光、商用、親族訪問、短期留学、治療などの目的で日本に一時的に入国する際に必要な在留資格です。滞在期間は最大90日までで、就労や長期滞在は認められていません。
本ガイドでは、短期滞在ビザの申請手続き、必要書類、審査の流れ、注意点などを詳しく解説します。
1. 短期滞在ビザの概要
対象となる活動：
- 観光：観光地巡り、文化体験など
- 商用：会議出席、商談、視察など
- 親族・知人訪問：日本在住の家族・友人との交流
- 短期留学：90日以内の語学・文化研修
- 治療：医療機関での治療・健康診断
滞在期間の区分：
- 15日以内
- 30日以内
- 90日以内
2. 申請に必要な書類
申請人（外国人）が準備する書類
基本書類：
- 査証申請書（写真貼付）
- 有効なパスポート（残存期間6か月以上）
- 写真（4.5cm×4.5cm、背景白）
滞在費用関連書類：
- 職業証明書（在職証明書、営業許可証、学生証など）
- 経済力証明（銀行残高証明、所得証明、確定申告書など）
日本側関係者が準備する書類
招へい人関連：
- 招へい理由書
- 滞在予定表
- 関係証明書（戸籍謄本、住民票、交流履歴など）
身元保証人関連：
- 身元保証書
- 住民票の写し
- 所得課税証明書
- 在職証明書
3. 申請手続きの流れ
ステップ1：書類準備 日本側関係者が必要書類を整え、申請人に送付。発行日から3か月以内の書類が有効。
ステップ2：申請 申請人が居住地を管轄する日本領事館・総領事館へ提出。原則本人申請だが、代理申請が認められる場合もあり。
ステップ3：審査 通常5営業日程度。追加書類が求められる場合は、審査期間が延長されることも。
ステップ4：査証発給 審査通過後、査証が発給される。有効期間内に入国する必要あり。
ステップ5：入国 日本到着時に入国審査を受け、上陸許可を取得。
4. 申請時の注意点
申請書の記入：
- 正確性：すべての項目を正しく記入
- 一貫性：他の書類との整合性を確保
- 明確性：滞在目的・予定を具体的に記載
書類準備：
- 最新性：発行から3か月以内の書類を使用
- 完全性：必要書類の漏れがないよう確認
- 翻訳：外国語書類には日本語訳が必要な場合あり
5. よくある不許可理由
- 滞在目的が不明確
- 経費支弁能力の不足
- 過去の入国歴に問題がある
- 書類の不備や偽造の疑い
6. 審査期間と手数料
審査期間：
- 標準：5営業日
- 複雑案件：2～3週間
- 追加書類提出時：さらに延長の可能性あり
手数料（国によって異なる）：
- 一次査証：約3,000円
- 数次査証：約6,000円
7. 特別なケース
数次査証（マルチビザ）： 一定条件を満たす場合、複数回の入国が可能な査証を申請できます。
緊急申請： 緊急性が認められる場合、通常より短期間で審査されることがあります。
8. 行政書士法人塩永事務所のサポート内容
提供サービス：
- 書類作成・準備の代行
- 申請手続きのアドバイス
- 不許可時の再申請支援
- 緊急申請への対応
サポートの流れ：
- 初回相談：申請内容の確認
- 書類作成：必要書類の準備・作成
- 申請サポート：手続きの案内
- フォローアップ：審査状況の確認・対応
9. まとめ
短期滞在ビザの取得には、目的に合った書類の準備と正確な申請手続きが不可欠です。不備があると不許可となる可能性があるため、事前の準備が重要です。
行政書士法人塩永事務所では、豊富な経験と専門知識を活かし、皆様のビザ取得を丁寧かつ迅速にサポートいたします。
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