
📝技能実習生の外部監査人を行政書士に依頼したい方へ|依頼の流れとポイントを徹底解説
技能実習制度を運営する監理団体が監理事業許可を取得するためには、「外部監査人」または「指定外部役員」の選任が法律上義務付けられています。ただし、これらの役職は誰でも就任できるわけではなく、一定の資格や条件が求められます。
その中でも、行政書士が外部監査人として選任されるケースが多く、実務経験や専門知識を活かして監査業務を担っています。本記事では、行政書士に外部監査人を依頼する際の流れや費用、注意点について詳しく解説します。
🔍外部監査人とは?役割と要件
✅制度上の位置づけ
監理団体が監理事業許可を得るには、以下のいずれかの措置を講じる必要があります。
- 役員構成が実習実施者と密接な関係に偏っておらず、適正な運営に支障がないこと
- 実習実施者と関係のない第三者による監査体制を整備すること(外部監査人または指定外部役員)
✅外部監査人の要件
外部監査人は法人・個人を問わず選任可能ですが、以下の条件を満たす必要があります。
- 過去3年以内に「外部監査人講習」を修了していること
- 実務経験や専門資格(例:行政書士、人事労務経験など)を有していること
- 監理団体や実習実施者と過去5年以内に関係がないこと
🛠外部監査人の業務内容
📅監査の頻度と方法
外部監査人は以下の業務を定期的に実施します。
① 3ヵ月に1回以上の監査(事業所単位)
- 責任役員・監理責任者からの報告聴取
- 設備・帳簿・書類の確認
- 監査結果の報告書作成・提出
② 年1回以上の実地確認(受け入れ企業)
- 技能実習の適正性を現地で確認
- 結果を報告書にまとめて提出
📋監査項目の分類
監査対象は以下の5つのカテゴリーに分かれます。
分類 | 主な監査内容 |
---|---|
監理費 | 徴収金額・用途の明示と妥当性 |
業務 | 認定計画に基づく技能実習の実施状況 |
書類 | 実習生・実習実施者の管理簿の整備 |
保護 | 実習生への暴力・脅迫・監禁の有無 |
その他 | 許可証の掲示状況など |
🔄外部監査人と指定外部役員の違い
項目 | 外部監査人 | 指定外部役員 |
---|---|---|
所属 | 外部(法人・個人) | 監理団体の外部役員 |
選任方法 | 監理団体が選任 | 外部役員から指定 |
業務内容 | 監査報告・設備確認・帳簿閲覧 | 同上 |
🧑⚖️行政書士に外部監査人を依頼するメリット
行政書士は法務・国際業務に精通しているため、技能実習制度に関する監査業務を安心して任せることができます。特に、過去の実績が豊富な行政書士法人であれば、制度の運用に関するアドバイスも受けられます。
📞依頼の流れと注意点
🔁基本的な流れ
- 問い合わせ(電話・メール・Webフォーム)
- 業務内容の打ち合わせ(オンライン相談可)
- 面談による詳細確認
- 契約締結(通常1年契約・自動更新あり)
- 費用支払い
- 業務開始
- 業務完了後の報告・対応
※オンライン相談には相談料が発生する場合があります。事前に事務所のWebサイトで確認しましょう。
🏢事務所選びのポイント
- 外部監査人としての実績があるか
- 国際業務に精通しているか
- 事務所の規模や対応力
💰費用の目安
項目 | 費用相場 |
---|---|
交通費 | 実費 |
監査料 | 5000円/時間 |
書類作成料 | 15,000円から/一律 |
日当 | 5000円/時間 |
※技能実習計画の認定申請や監理事業許可申請を併せて依頼する場合は、別途費用が発生します。
📌まとめ
技能実習制度における外部監査人の選任は、監理団体の適正な運営に不可欠です。行政書士法人塩永事務所に依頼することで、法的要件を満たしつつ、安心して監査業務を進めることができます。
依頼前には、事務所の実績や対応力をしっかり確認し、納得のいく形で契約を進めましょう。オンライン相談や電話での問い合わせも活用して、スムーズな依頼を目指してください。