
💰休眠預金活用事業とは?
~眠っているお金で社会をよくする仕組み~
🔸「休眠預金」ってどんなお金?
休眠預金とは、10年以上取引がされていない銀行口座にあるお金のことを指します。たとえば…
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亡くなった方の口座でそのまま放置されている
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引っ越しや名前の変更などで持ち主と連絡がつかなくなっている
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長年使っていない預金口座
こうした預金は、一定期間を過ぎると銀行の手続きによって**「休眠預金」とみなされ、社会に役立つ事業に使えるようになります**。
🔸休眠預金はどんなことに使われるの?
この制度では、休眠預金が「社会課題を解決する公益活動」に活用されます。
たとえばこんな活動です👇
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子どもの貧困対策
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高齢者の孤立防止
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障がい者の就労支援
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外国人住民への生活サポート
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地域の活性化や防災対策 など
つまり、社会の中で困っている人を支える団体や取り組みに助成金として活用されるんです。
🔸助成金が届くまでの流れ
休眠預金は、段階的に以下のルートを通って各団体へ届けられます。
1. 指定活用団体(例:JANPIA)
政府から「このお金を適切に使ってください」と任された中心的な団体です。
2. 資金分配団体
実行団体に直接お金を渡す役割を持つ中間支援的な存在です。
多くは経験豊富なNPO法人や財団法人など。
3. 実行団体(あなたの団体が目指す場所!)
実際に地域で活動を行い、助成金を使って社会課題解決に取り組む団体です。
🔸助成を受けるにはどうすればいいの?
① 募集情報をチェックする
休眠預金活用事業の助成金は、年間を通して様々なテーマで「公募(募集)」が出ます。
チェックすべきサイトは以下のとおりです:
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JANPIA公式サイト
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各資金分配団体のホームページ(テーマや地域ごとに異なります)
② 応募書類を準備する
公募要項に従って、団体の活動内容や目的を詳しく記載した「申請書類」を作成します。
具体的には:
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団体の基本情報(沿革、活動実績など)
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実施したいプロジェクトの目的・対象・方法
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予算やスケジュール
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解決したい社会課題と、想定されるインパクト
③ 書類審査・ヒアリング審査などを受ける
多くの場合、書類審査に通過するとヒアリング(面談)審査が行われます。
審査のポイントは:
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社会的な必要性・重要性があるか
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実現可能なプランになっているか
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団体としての実行力や信頼性があるか
④ 採択されたら、事業スタート!
採択された団体は、助成金を活用してプロジェクトを実施していきます。
ただし、定期的な活動報告書・会計報告の提出が求められます。
また、外部からの評価(モニタリング)が入る場合もあります。
🔸どんな団体が対象になるの?
助成対象になるのは、次のような団体です:
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NPO法人
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一般社団法人・一般財団法人
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社会福祉法人
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地域団体(任意団体でも可の場合あり)
特に、次のような社会課題に取り組む団体が歓迎されます:
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子ども・若者の支援(居場所、学習支援など)
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高齢者支援(認知症予防、見守りなど)
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貧困・生活困窮者支援
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外国人・障がい者の支援
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地域コミュニティの再生、防災・減災対策など
🔸助成金活用のメリットと注意点
✅ メリット
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社会的意義のある活動に対して、大規模な資金を得られる
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国の制度として後ろ盾があるため、信頼性が高い
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活動を広くPRするチャンスになる
⚠️ 注意点
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会計・活動報告がとても厳格(透明性が重要)
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採択までに多くの書類・審査がある(準備期間を要する)
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単なる「事業資金」ではなく、社会インパクトの創出が求められる
🌟 まとめ
「休眠預金活用事業」とは、使われていない預金を社会課題の解決に活かす画期的な制度です。
地域の課題に真剣に取り組む団体にとっては、想いを形にするための大きなチャンスです。
「私たちの団体でも応募できる?」
「どこから手を付けたらいいの?」
そんな疑問があれば、お気軽にご相談ください。