近年、再生可能エネルギーの普及とともに九州・熊本でも非常に注目されている「系統用蓄電池(けいとうようちくでんち)」。
電力網(系統)に直接つなぎ、電気の需給バランスを調整する巨大な蓄電池ビジネスですが、事業を開始するためには国や電力会社への非常に複雑な許可申請手続きが必要です。
今回は、経済産業省認定の「認定経営革新等支援機関(認定支援機関)」である行政書士法人塩永事務所が、系統用蓄電池の許可申請の手続きの流れと、事業化に向けた重要ポイントを分かりやすく解説します。
1. 系統用蓄電池の許可申請「3つの大きなハードル」
系統用蓄電池ビジネスを始めるには、主に国、電力会社、そして自治体(場所の要件)に対する3つの手続きを並行してクリアしていく必要があります。
① 経済産業省(国)への「事業計画認定申請」
太陽光発電などと同様に、国の「FIT/FIP制度」や「再生可能エネルギー特定電気事業者」としての事業計画認定を受ける必要があります。
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ポイント: 蓄電池の仕様、火災予防条例に基づく安全対策、事業の継続性などが厳しく審査されます。認定が下りるまでに数ヶ月を要するため、スケジュール管理が重要です。
② 電力会社との「系統接続契約(アクセス検討・承継)」
蓄電した電気を電線網(系統)に流したり吸い上げたりするため、九州電力送配電などのエリア電力会社へ「接続検討(アクセス検討)」を申し込みます。
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ポイント: その地域の電線にどれだけの空き容量(キャパシティ)があるかを調査してもらい、接続にかかる工事負担金の算定や契約を行います。九州エリアでは系統の混雑が課題となることも多いため、事前の確認が必須です。
③ 自治体への「土地利用・建築の許可(場所の要件)」
大型の蓄電池を設置する「土地」に関する手続きです。
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ポイント: 設置場所が農地法、都市計画法(市街化調整区域など)、森林法、景観条例などに抵触していないかをクリアする必要があります。また、消防法上の「危険物取扱」や「指定可燃物」の届出が必要になるケースがほとんどです。
2. 申請から事業開始までの「大まかな流れ」
プロジェクトの規模にもよりますが、事前の調査から運転開始までは年単位の期間がかかるケースが一般的です。
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【ステップ1】土地の選定・法令調査
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候補地が法令(農地・都市計画・消防法など)をクリアできるか調査します。
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【ステップ2】電力会社への「接続検討」の申込み
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系統に繋ぐことができるか、工事費がいくらかかるかの回答をもらいます。
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【ステップ3】事業計画の策定・資金調達(※認定支援機関の出番)
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事業計画書を作成し、融資や補助金の申請準備を行います。
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【ステップ4】経済産業省への「事業計画認定」の申請
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国の審査を受け、正式な認定を取得します。
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【ステップ5】各種工事・消防検査・運転開始
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機器を設置し、消防等の検査を経て、電力会社との接続を行い運行(売電・充放電ビジネス)を開始します。
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3. 認定経営革新等支援機関・塩永事務所だからできる強力サポート
系統用蓄電池ビジネスは、初期投資(設備投資)が非常に大きく、綿密な資金計画と事業計画がなければ、銀行からの融資を引き出すことは困難です。
行政書士法人塩永事務所は、単なる書類作成の行政書士ではなく、国から認められた「認定経営革新等支援機関(認定支援機関)」です。そのため、許可手続きだけでなく、以下のような経営・財務面でのトータルサポートが可能です。
✕ 補助金・優遇税制を活用した「資金調達」のアドバイス
系統用蓄電池の導入には、国(経済産業省や環境省)から高額な補助金が出ることがあります。また、中小企業経営強化法などに基づく「税制優遇(即時償却や税額控除)」を活用することで、初期のキャッシュフローを劇的に改善できます。当事務所では、これらの申請に必要な「事業計画の策定」や「確認書の発行」をワンストップで行えます。
✕ 融資に強い「事業計画書」の作成
金融機関から多額の設備投資資金を調達するために、説得力のある事業計画書(収支シミュレーション)の作成を、認定支援機関の立場からバックアップします。
行政書士法人塩永事務所からのメッセージ
系統用蓄電池ビジネスは、これからの脱炭素社会において極めて将来性の高い事業である一方、「場所の法律」「電力の専門知識」「多額の資金調達」という3つの壁が存在します。
土地の契約や設備の調達を進めてしまう前に、「そもそもこの土地で許可が下りるのか」「国や電力会社の手続きにどれくらいの期間がかかるのか」をしっかりと精査することがプロジェクト成功の絶対条件です。
熊本で系統用蓄電池事業への参入をご検討中の企業様、投資家様は、許可申請と経営サポートの双方に強い行政書士法人塩永事務所へ、ぜひお気軽にご相談ください。
