入札参加資格の流れ
許可取得~経営事項審査~結果通知書受領~入札参加資格申請~格付け~札入れ
公共工事を直接請ける場合は、許可取得・経審受審をした後、競争入札に参加するための資格審査申請を、入札を自治体に行います。自治体は2年に一度、審査を定期受付しています。
入札に参加するメリットとは?
公共工事は…安定性◎
・発注者が公共団体となるため未払いの心配がない
・工事着工前に着手金が受け取れるなど経営面での安定
・自治体の入札参加資格名簿に掲載され、信頼性があがる
公共工事は税金のムダ遣いにならないために、良質な業者に適正な価格で、工事を発注することが求められます。
税金を使ってずさんな工事が行われることの無いよう何重ものチェックが必要となります。
その良質な業者を見極めるために、経営事項審査、入札参加資格申請というステップを踏み、名簿に記載され、格付けされます。 手順を踏んで、名簿に記載されている=「信頼」の証です。
入札の大事なポイント
①申請管理と希望業種
入札は県や市や、省庁や関係機関にも申請できます。
「どんな入札か、申請先はどこか」によって申請の準備が変わります。定期受付は同じ地域の業者が一斉に申請をするので受付窓口や相談窓口が混雑します。
同じような工事内容であっても、発注者によってどの業種区分で工事を発注するかが変わります。 同じ、「配水小管布設替工事」であっても、発注者Aでは、土木一式工事として、発注者Bでは、水道施設工事として、別の業種区分で発注されることもあります。どの業種で申請するのか、そのためにはどの許可業種で経審を受審すればよいのか、慎重に検討する必要があります。
②格付けと主観点・客観点対策
多くの自治体では経審による総合評定値=客観点と、
自治体ごとに定めた独自の点数で格付けが決まります。各等級=ランクによって、受注できる工事の金額が変わります。 このランク規模の公共工事を受注したい⇒そのためには経審で何点必要なのか⇒現状の把握と点数アップのための対策を練っていく必要があります。
③シミュレーション
入札参加資格申請では決算日と経審の受審日が大きく影響します。
売上によっては、前年の経審結果で入札を申請した方が格付けを維持できる可能性もあります。
経審の申請準備の段階で、今期の点数シミュレーションをもとに、経審を先か、入札か相談しながら進めます。
④営業所の追加
入札参加資格申請では経審のP点を客観点数、別に主観点数があります。
主観点数は各自治体の独自評価基準ですが、地元企業を加点とする自治体が多いです。
このため許可の変更届で入札希望地域にて、営業所の追加を行ったあと、支店として入札参加資格申請をすることもあります。
営業所の追加は、許可要件に関わってくる部分なので、慎重に行う必要がありますが、
当事務所では営業所の変更とその前提となる技術者の異動を、法令を遵守しながらアドバイスし、入札参加資格申請に備える体制づくりをサポートします。
⑤建設キャリアアップシステム
建設キャリアアップシステムの開始に伴い、建設キャリアアップシステムに登録していることを加点対象とする自治体も増えています。
経審、入札に参加するなら、建設キャリアアップシステムへの登録は必要不可欠になると思います。
当法人は、建設キャリアアップシステムの登録のご相談も承ります。