
JGAP認証取得の詳細ガイド
行政書士法人塩永事務所
JGAP認証とは
JGAP(Japan Good Agricultural Practice)認証は、安全かつ効率的に持続可能な農場運営を行うための基準を満たした農場や団体に与えられる認証です。「Good Agricultural Practices」の頭文字を取ったものであり、農畜産物を生産する工程で生産者が守るべき管理基準とその取り組みのことを指し、「良い農業の取り組み」や「農業生産工程管理」などと訳されます。
農業における食品安全、環境保全、労働安全、人権・福祉の観点から、適切な農場管理が行われていることを第三者機関が客観的に証明する制度となっています。
JGAP認証取得のメリット
1. 作業効率化・リスク低減
農場運営の標準化により、作業効率が向上し、様々なリスクを事前に回避できます。
2. 従業員の意識向上
従業員の意識と意欲の向上が期待され、農場全体の品質管理レベルが向上します。
3. 外部からの信頼獲得
第三者認証により、消費者や取引先からの信頼性が大幅に向上し、販路拡大にも繋がります。
4. 持続可能な農業経営
環境保全や労働安全の観点から、長期的に持続可能な農業経営を実現できます。
JGAP認証取得の流れ
STEP1「知る」
「JGAP管理点と適合基準」を入手し、日本GAP協会のHP等を閲覧して、認証制度の詳細を理解します。
STEP2「取り組む」
自己点検を実施し、農場管理の手順を整備し、実践することが必要です。この段階で農場の現状を把握し、基準に適合するよう改善を行います。
STEP3「審査を受ける」
審査・認証機関に審査を申し込み、審査日程を調整して審査を受けます。不適合がある場合は、是正処置を審査認証機関に提出する必要があります。
STEP4「認証取得・維持」
審査に合格すると認証が付与されます。認証の有効期間内に維持審査を受け、継続的な改善を行う必要があります。
認証の種類
個別認証
個人農家や農業生産法人など、単一の経営体が受ける認証です。
団体認証
複数の農業経営体が集まった組織や、複数の農場を管理している企業が受ける認証で、費用負担を分散できるメリットがあります。
認証取得にかかる費用
個別認証の場合、認証の種類によって約10〜44万円の審査料+審査員の旅費を実費で支払う必要があります。団体認証では費用負担は軽減されますが、更新時にも料金が発生します。
ただし、補助金を活用することで経費を抑えることができるので、取得の際は農林水産省のホームページを確認することをおすすめします。
必要な準備期間
審査申込前に、3ヶ月運営し記録がつけられていれば審査機関への申し込みは可能とされています。ただし、十分な準備期間を設けることで、より確実な認証取得が可能になります。
認証取得後の注意点
継続的な記録管理
認証取得後も継続的な記録管理と改善活動が求められます。
維持審査・更新審査
定期的な維持審査と更新審査を受ける必要があります。
ロゴマークの適切な使用
JGAP認証を取得した農場であること、あるいはその農場から出荷された認証農産物であることを表すロゴマークを適切に使用することで、認証の価値を最大化できます。
行政書士によるサポート
JGAP認証取得は複雑な手続きと継続的な管理が必要です。行政書士法人塩永事務所では、以下のサポートを提供いたします:
- 認証取得に向けた計画策定
- 必要書類の作成・整備支援
- 審査機関との調整
- 補助金申請のサポート
- 継続的な認証維持のためのコンサルティング
まとめ
JGAP認証は、農業経営の持続可能性と信頼性を向上させる重要な制度です。適切な準備と継続的な取り組みにより、農業経営の競争力強化につながります。認証取得をご検討の際は、専門家のサポートを受けることで、より効率的かつ確実な取得が可能になります。
お問い合わせ 行政書士法人塩永事務所 JGAP認証取得に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。