
熊本で運送業を始める方へ|運送業許可申請の流れと注意点
物流や配送サービスの需要が年々高まる中、新たに運送業を始めようとする方が増えています。しかし、運送業は単にトラックを用意して物を運ぶだけでは始められません。国の「一般貨物自動車運送事業許可」など、法令で定められた許可を取得することが必要です。
行政書士法人塩永事務所では、熊本を中心に数多くの許可申請をサポートしてきた実績をもとに、確実かつスムーズな手続きをご支援しています。本記事では、運送業の許可取得に必要な要件や手続きの流れについて、詳しくご案内いたします。
運送業許可とは?
「運送業許可」とは、貨物を有償で運ぶ事業を行うために国土交通省から取得すべき許可のことです。とくに「一般貨物自動車運送事業」は、他人の貨物を運送する業態の中心であり、多くの方がこの許可を目指します。
この許可を取得せずに事業を行うと、無許可営業として厳しい行政処分を受ける可能性があるため、必ず事前に申請・取得しておくことが重要です。
許可取得のための主な要件
以下の4つの要件を満たすことが運送業許可の前提です。
1. 人的要件
申請者が法人である場合は、代表者や役員に一定の法令順守義務があります。また、運行管理者や整備管理者の選任が必要で、必要な資格や経験を有していることも条件です。
2. 物的要件
運送業を行うには、適法な「営業所」「車庫」の確保が求められます。営業所と車庫は、都市計画法や消防法などに適合していなければなりません。また、使用する車両も事業に適した台数・種類が必要です。
3. 財務的要件
事業を安定的に運営するための自己資金が一定額以上あることが求められます。通常は運転資金、人件費、車両購入費などを含めた資金計画が審査されます。直近の決算書や残高証明書などの財務資料を提出する必要があります。
4. 法令遵守要件
運送業に関連する法令(道路運送法、貨物自動車運送事業法など)を十分に理解し、遵守できる体制が整っていることもポイントです。過去に重大な違反歴がある場合、許可が下りないケースもあります。
許可申請の流れ
以下は、許可取得までの一般的な流れです。
1. 事前相談
まずは当事務所へご相談ください。運送業の種類や事業計画に応じて、必要な準備事項をご案内いたします。
2. 要件の確認・調整
営業所・車庫の選定や、運行管理体制の構築、財務資料の整備などを行いながら、許可基準を満たす体制を整えていきます。
3. 書類の作成・提出
必要となる主な書類には、事業計画書、資金計画書、登記簿謄本、定款、車両明細書、運行管理体制図などがあり、正確性が問われます。当事務所が書類作成を代行し、提出まで責任をもって対応します。
4. 運輸局での審査・現地調査
申請書類が受理された後、管轄の運輸支局にて書類審査と現地調査(営業所・車庫の確認など)が実施されます。調査で基準に満たない場合、修正・再調査が必要になることもあります。
5. 許可通知・登録
審査が完了し、基準を満たしていると判断された場合、運送業許可が下ります。その後、許可証の交付、登録手続き、運輸開始届の提出などを経て、正式に事業がスタートできます。
専門家へ依頼するメリット
運送業の許可申請は、一見シンプルに見えても、実は細かな法規制や提出書類の要件が多く存在します。不備があれば審査が止まり、許可取得が大幅に遅れることも珍しくありません。
行政書士法人塩永事務所では、熊本エリアにおける行政手続きや地域事情に精通したスタッフが、きめ細かくサポート。事前準備から書類作成、審査対応までを一括してお任せいただけます。
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運送業を始めるための第一歩は「正しい知識」と「確実な準備」です。許可取得をスムーズに進めるためにも、専門家のサポートを受けることを強くおすすめいたします。
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